「抗原検査」「抗体検査」「PCR検査」それぞれの違いや特徴を解説

           



新型コロナウイルス感染症の検査方法は、抗原検査、抗体検査、PCR検査の3つに分けられます。

これらは、どのような検査なのか、それぞれの特徴や違いを解説いたします。


目次[非表示]

  1. 1.感染を調べるしくみについて
  2. 2.抗原検査とは
  3. 3.抗体検査とは
  4. 4.PCR検査とは
  5. 5.抗原検査・抗体検査・PCR検査の比較
  6. 6.抗原検査・抗体検査・PCR検査の選び方
  7. 7.まとめ


感染を調べるしくみについて

”体内に入ったウイルスの遺伝子やウイルスのもつ特徴的なたんぱく質(抗原)の有無等を調べることで感染の有無が分かります。

また、体内にウイルスが入るとウイルスを排除するために抗体ができます。この抗体の有無を調べることにより感染を判定する方法もあります。”


引用:東京都福祉保健局 新型コロナウイルス検査情報サイト 検査の方法より


上記にあるように、感染を調べるしくみは、ウイルスの遺伝子やたんぱく質の有無を調べているのですが、実際の検査方法、検査場所、キットの入手方法、値段に違いがございます。


抗原検査とは

まず、「抗原」とは、病原性のウイルスや細菌、花粉、小麦などの異物を認識し、破壊するための標的となる物質のことで、異物が体内に入ると、ヒトの体は抗原と強力に結合する抗体を作り、体外へ排除するように働きます。

「抗原検査」とは、新型コロナウイルス感染症のウイルス『SARS-CoV-2』の構成成分であるタンパク質を検出する検査のことで、検体内の抗原がどのくらいあるのか(量)を調べる「抗原定量検査」と、検体内に抗原があるかどうか(有無)を調べる「抗原定性検査」があります。

感染初期でも検出ができるため、PCR検査と組み合わせて新型コロナウイルス感染症の確定診断にも用いられています。

2023年1月現在、厚生労働省認可の医療用抗原検査キットと研究用抗原検査キットがあり、医療用抗原検査キットは入手の際に確認書類の提出が必要となります。


抗体検査とは

「抗体」とは、『免疫グロブリン(lg)』というタンパク質のことで、体内の抗原を対外へ排除するように働きます。

「抗体検査」とは、過去に感染したか(IgM)、現在の感染の状態、人にうつしにくいのか(IgG 抗体)を調べることができる検査のことで、lgG抗体・lgM抗体は、感染後1~2週間後から上昇して、数年血液中に生成され、抗体検査は血液を採取し、試薬を用いて抗体の有無を確認します。

WHOは、抗体検査について、診断を目的として単独で用いることは推奨せず、疫学調査等で活用できる可能性を示唆しているそうです。


PCR検査とは

「PCR」とはポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)の略です。

「PCR検査」とは、検体の中に新型コロナウイルスの遺伝子配列があるかを検出する検査のことをいい、ウイルスは鼻や喉、唾液などから採取し、酵素を使って増やすことができます。ウイルスを増やすことで、少なすぎてもウイルスの遺伝子を見つけ出すことができます。


抗原検査・抗体検査・PCR検査の比較

新型コロナウイルスの検査にはそれぞれ異なる目的や特徴があります。


上記の内容をふまえ、まとめると以下のようになります。

・PCR検査⇒ネットや店頭で購入し、自宅で検査し検体を郵送、今感染しているか、後日結果が分かる。販売価格は抗原検査キットと比べると高い。

・抗原検査⇒ネットや店頭で購入し、自宅で検査、今感染しているか、その場で結果が分かる。比較的に価格は低い。ただし、検体の採取が十分である必要あり。

・抗体検査⇒ネットや店頭で購入し、自宅で検査、その場で結果が分かる。比較的に価格は低い。血液での検査のため、苦手な方は検査自体が難しい。

※いずれも、来院型の検査もあります。価格が高めで、通院の時間も必要ですが、自分で検査をするのが心配な方は来院型もおすすめです。


抗原検査・抗体検査・PCR検査の選び方


シチュエーション別に検査キットの選び方をご紹介いたします。


■無症状だが感染が不安なとき⇒PCR検査

■濃厚接触者になり、待機期間を短くしたいとき⇒医療用抗原検査

■症状が出ていて、今すぐ結果が知りたい時⇒抗原検査(医療用、研究用)

■過去に感染したが、抗体が出来ているか気になるとき⇒抗体検査


※あくまで目安としてご参考になれば幸いです。



まとめ

新型コロナウイルス感染症の検査方法は3つに分けられますので、用途に合わせてお選びください。

当初、新型コロナウイルスの検査は、当初保健所などの行政が指定する機関でしか受けられませんでしたが、最近では、検査を行う医療施設や簡易検査キットも増え、一般病棟の医師の判断や、個人のニーズにより検査を受けることができるようになっています。

今回紹介した3つの検査は、それぞれ目的が異なりますので、検査を行う際は、特徴を理解し、適した検査を選択しましょう。

もしもの時、自宅にいながら短時間でウイルスの有無をチェックしたいなら抗原検査キットの活用が有効ですが、ネット通販でもキットはすぐには届きません。

いざという時の備えに、予め検査キットを備蓄しておくことをお勧めします。

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