従業員がコロナに感染したら? 社内感染防止のためにできること
新型コロナウイルス感染症は、社会全体に大きな変化をもたらした 企業の経済活動にも影響を与えており、依然として落ち込みの続いている企業も少なくないでしょう。
事業を継続させていくためには徹底した感染対策は重要ですが、「もし社内で感染が疑われたらどうすればよいのか」の認識はできておりますでしょうか?
本記事では、このような場合の対応を4つに分けてご解説します。
目次[非表示]
- 1.陽性者・濃厚接触者への対応
- 1.1.社内の濃厚接触者の定義
- 2.社内外へ通知
- 2.1.社内への通知
- 2.2.社外のお客様への通知
- 3.職場の消毒
- 4.クラスターのリスクを軽減させるためにできること
- 5.まとめ
陽性者・濃厚接触者への対応
陽性者や濃厚接触者が出た場合は、まず自宅待機を促し、医師や行政などの指示に従い、感染リスクがなくなるまで休業させます。
感染が疑われる状態でも、PCR検査や抗体検査の場合は結果が出るまで時間がかかることがありますので、陽性と診断される前でも、症状や体調、そのほか状況に応じて休業させることが大切です。また、クラスターを防止するためには、情報収集も不可欠です。
社内の濃厚接触者の定義
濃厚接触者は、陽性者と近距離で接触、もしくは長時間接触し、感染の可能性が相対的に高くなっている方を指します。
濃厚接触かどうかを判断する上で重要な要素は以下になります。
1.距離の近さ
2.時間の長さ
必要な感染予防策をせずに手で触れること、または対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(1m程度以内)で15分以上接触があった場合にも濃厚接触者と考えられます。
出典:厚生『新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)』
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q3-3
接触した人やいった場所などの行動履歴を収集し、接触した可能性がある従業員を特定しましょう。
社内外へ通知
社内で感染者が出てしまった場合は、クラスターの発生を防止するためも速やかに社内・社外へ周知しましょう。
罹患情報は、個人情報のため、むやみに開示することは控えましょう。
社内への通知
感染者の確認・対応
濃厚接触者の把握
保健所への連絡
社内の関係部署への連絡
ビル管理会社への連絡
職場の消毒手配
社外のお客様への通知
お客様情報の取り纏め
お客様と接触があったのか確認・聞き取り
お客様への連絡
(ホームページでの公表)
職場の消毒
■陽性者が立ち寄った場所や接触した場所。
■具体的には、陽性者が最後に出社した日とその前の2日間で、15分以上使用した場所や、濃厚接触者の手指が頻繁に触れた場所、トイレや休憩室、食堂といった共用部分。
厚生労働省ではモノに付着したウイルス対策として以下を案内しています
■熱水
食器や箸などは、熱水でウイルスを死滅させられる
使用方法:80℃の熱水に10分間さらす
■塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)
テーブル、ドアノブなどには、市販の塩素系漂白剤の主成分である「次亜塩素酸ナトリウム」が有効
使用方法:市販の家庭用漂白剤を、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.05%になるように薄めて拭き、その後水拭き
■洗剤(界面活性剤)
テーブル、ドアノブなどには、市販の家庭用洗剤の主成分である「界面活性剤」も一部有効
有効な界面活性剤を引用(青字部分)
NITE検証試験結果から有効と判断された界面活性剤(9種)
・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
・アルキルグリコシド(0.1%以上)
・アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
・塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
・塩化ベンゼトニウム(0.05%以上)
・塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01%以上)
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)
・純石けん分(脂肪酸カリウム)(0.24%以上)
・純石けん分(脂肪酸ナトリウム)(0.22%以上)
引用:厚生労働省『新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)』https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html
使用方法:有効な界面活性剤が含まれた家庭用洗剤を選びます。
家具用洗剤の場合、製品記載の使用方法に従ってそのまま使用します。台所用洗剤の場合、薄めて使用します。
■次亜塩素酸水
テーブル、ドアノブなどには、一部の「次亜塩素酸水」も有効です。
使用方法:消毒したいモノの汚れをあらかじめ落としておきます。
.拭き掃除には、有効塩素濃度80ppm以上の次亜塩素酸水を使い、消毒したいものの表面を濡らした後、20秒以上おいてきれいな布やペーパーで拭き取ります。
.生成されたばかりの次亜塩素酸水で流水掛け流しを行う場合は35ppm以上を使い、20秒以上掛け流した後、きれいな布やペーパーで拭き取ります。
■エタノール(濃度70%以上95%以)
使用方法:濃度70%以上95%以下(※)のエタノールを用いて拭き取ります。
クラスターのリスクを軽減させるためにできること
社内で陽性者や濃厚接触者が出たことで、ほかの従業員が不安になったり、自主的に有給休暇を取得したり、休業したりする従業員の対応で通常の業務が回らなくなるというリスクがあります。
社内という閉鎖された空間ではクラスターが発生してしまうリスクがあり、従業員を安心させるためにも、「どこで感染したか分からない」という不安を払しょくするためにも、陽性の疑いをなくしてあげること大切です。
そのための対策として適しているのが抗原検査キットを利用した集団検査になります。
Vazyme社の抗原検査キットの魅力を改めてご紹介します
■Vazyme社の抗原検査キットは通院の必要がなく10分程度で判定でき、PCR検査や抗体検査と比べて待ち時間が非常に短い。
■感度・特異度はPCR検査の結果と100%一致する、国内唯一の製品。
■PCRと比較し安価で、医療機関での受診と比べてリーズナブル。
抗原検査は多くの人が集まる企業や団体などでの活用に注目が寄せられ、いち早く検査することで早期対応ができ、感染拡大防止に効果が期待されます。
まとめ
■新型コロナウイルス感染症の流行はいまだに衰えていないので、企業にとって、事業を継続して収益を上げていくことは不可欠になります。
■感染予防と拡大防止対策の徹底はもちろん、社内で陽性者や濃厚接触者が出た場合にどうすればよいのか、認識を深めておくことも大切になります。
■社内で陽性者が出た場合、休業の指示や消毒、社内外への周知徹底とともに、感染を広げないような取り組みが不可欠になります。そのためには、スピーディーに検査ができる抗原検査の実施をおすすめします。
抗原検査はキットを使って手軽に実施できるため、社内で陽性者が出た場合の迅速な検査に適しています。
社内クラスターの発生防止のためにも、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか?