スムーズな検査を実現! 抗原検査キットとは
「抗原検査」とは、新型コロナウイルス感染症のウイルス『SARS-CoV-2』の構成成分であるタンパク質を検出する検査のことで、検体内の抗原がどのくらいあるのか(量)を調べる「抗原定量検査」と、検体内に抗原があるかどうか(有無)を調べる「抗原定性検査」があります。
感染初期でも検出ができるため、PCR検査と組み合わせて新型コロナウイルス感染症の確定診断にも用いられています。
目次[非表示]
- 1.抗原検査とは
- 2.抗原検査までの流れ
- 3.抗原検査キットの使用方法
- 3.1.検体の採取
- 3.2.検体がほかのものに触れないよう慎重にスワブを容器にいれます。
- 3.3.スワブを動かし、容器に抗原を移します。
- 3.4.スワブを取り出し、ノズルを装着します。
- 3.5.試料をカートリッジに滴下します。
- 4.抗原検査キットの購入方法
- 5.まとめ
抗原検査とは
まず、「抗原」とは、病原性のウイルスや細菌、花粉、小麦などの異物を認識し、破壊するための標的となる物質のことで、異物が体内に入ると、ヒトの体は抗原と強力に結合する抗体を作り、体外へ排除するように働きます。
「抗原検査」とは、新型コロナウイルス感染症のウイルス『SARS-CoV-2』の構成成分であるタンパク質を検出する検査のことで、検体内の抗原がどのくらいあるのか(量)を調べる「抗原定量検査」と、検体内に抗原があるかどうか(有無)を調べる「抗原定性検査」があります。
感染初期でも検出ができるため、PCR検査と組み合わせて新型コロナウイルス感染症の確定診断にも用いられています。
2023年9月現在、厚生労働省認可の医療用抗原検査キットと研究用抗原検査キットがあり、医療用抗原検査キットは入手の際に確認書類の提出が必要となります。
抗原検査までの流れ
新型コロナウイルス感染の疑いがあり医療機関で検査を受ける場合、以下の流れで行われます。
①医療機関に設置されている発熱外来に相談
②予約を取り、受診
③検体採取
④検査
⑤判定
症状が疑われてから、検査を実施するまでにこのようなステップを踏むことが一般的な流れになります。検査方法は抗原検査かPCR検査で、医師の判断で状況によって使い分けされることがほとんどです。
かりに検査で陰性が出た場合も、確定診断のためにPCR検査を実施したり経過観察をしたりする必要があるため時間がかかるでしょう。
このようなとき、自宅などその場で結果が分かるのが抗原検査キットです。医療機関を受診するまでに自分自身で手軽に検査できるため、自発的な早期隔離ができ感染拡大防止が期待できます。
基礎疾患が無く症状が軽いなど、状況により医療機関を受診せず、自宅療養を選択される方も増えています。
抗原検査キットの使用方法
咽頭・鼻腔をぬぐうタイプの検査キットは以下5ステップで検査が可能です。
検体の採取
① スワブ(検査用綿棒)先端の綿部分で咽頭・鼻咽頭をぬぐい、検体を採取します。
② 顔を上に向け、ゆっくりと鼻の奥に挿入し、奥に来たら粘膜をこすりつけて採取します。
③ ゆっくりとスワブを抜きます。
④採取容器にスワブを入れます。
検体がほかのものに触れないよう慎重にスワブを容器にいれます。
スワブを動かし、容器に抗原を移します。
① 粘膜と展開液が混ざるようしっかりとかき混ぜ、抗原を移します。
スワブを取り出し、ノズルを装着します。
① しっかりと閉めます。
②ノズルには穴が開いているためこぼさないようにしてください。
試料をカートリッジに滴下します。
①展開液をカートリッジに3滴たらし、抗原の有無を調べます。
②カートリッジには縦に「C」「T」と書かれています。
・Cのみ:陰性
・CT両方:陽性
・Tのみ:無効
・出現なし:無効
抗原検査結果の表示は以下のようになります。
その場で検査結果が判明しますが、検査が失敗することもありますので、失敗した場合は再検査しましょう。
抗原検査キットの購入方法
陰性とでても100%ではないため、定期的に検査を行うことをおすすめします。抗原検査キットは各企業様、ドラッグストアやECサイトなどで取り扱いがあります。
検査キットも感度や特異度が異なるため、PCR検査との一致率が高いキットをおすすめします。
感度とは
疾患のある人を検査で陽性と判断できる精度のことをさします。
特異度とは
疾患のない人を検査で陰性と判断できる精度のことをさします。
まとめ
その場で抗原検査結果が判明する抗原検査キットを改めてご紹介しました。
感染の疑いがある場合は、医療機関への電話相談などが必要なほか、施設に出向く必要があるため感染リスクが高まります。できるだけ早く検査したいという場合は、自宅で検査できる抗原検査キットの活用をおすすめします。
「多くの人と接触するため定期的に検査をしたい」「社内で一斉に検査したい」とお考えの企業様、ぜひ一度ご検討ください。