子供は感染率が低い?
新型コロナウイルスが流行し始めてから何かと重症化などについて
話題になってきました。
子どもは新型コロナウイルスに感染しにくく、感染しても重症化もしづらいという報告が世界各国から相次いでいました。
ですが、世界で変異株が増えるにつれて小児の感染者数も増加傾向となり
当初国内では感染した小児の割合は1桁で高齢者や基礎疾患者に比べて重要視もされていませんでした。
ですが第2波をむかえる頃には保育施設や小学校でのクラスター発生が相次ぎ
一部の報告では
小児者の77%が家庭内(特に親)からの感染という事が公表されています。
子供は成人より感染しにくい可能性
2019年暮れ頃に武漢から始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
これが世界に猛威を振るい、今もなお世界各国対応に苦戦しています。
感染拡大の当初より
“なぜか”子どもの感染が少なく重症化がほとんどないという事がわかり
これは世界共通で報告されていました。
ですが昨年からこの謎が解明され始めました。
コロナウイルスが細胞に感染するとき、細胞の表面にウイルスのスパイクが接合し、これを足場として細胞の中に入り込んでいきます。
この足場となる「ACE2」が子どもたちは大人に比べて少ないため接合し足場を作ることができずに感染を受けにくいと推測されているようです。
昨年、日本小児学会でまとめられた新型コロナウイルスの特徴は
・患者の中で子どもの割合は少ない。ほとんどは家庭内で感染
・学校などでのクラスターはない、あるいはきわめて稀
・成人と比べて軽症で、死亡例もほとんどない
・ほとんどの子どもの症例は経過観察や対症療法で十分とされている
・学校などの閉鎖は、流行阻止効果に乏しい。
ということで、子どもをお持ちの皆さんは、子どもたちのことはあまり心配しなくてよいという内容です。
大人にとっては非常に危険な病気ですので十分注意して対応するよう言われていました。
ですが、これは変異株が増加する前に公表された内容です。
変異株の子供への感染力
当初、武漢から広まった新型コロナウイルスですが
多くの感染者を経て様々な変異株を生み出しました。
昨年4月頃より多くの変異株が日本にも入り込み、急速に広がりを見せ
各地域で変異株の占める割合は異なりますが、東京都では9割近くになるとの報告もあります。
始めは変異株も1種類だったものが次々と増え、イギリス株や
現在では日本株といわれるものもあり
中でも特に感染力が強いといわれたデルタ株。
これらの変異株は子どもにも感染しやすく、家庭内で発生した場合には
家族全員に感染するケースが多いようです。
また20代、30代の若い世代でも重症化することが多くなっています。
しかし、幸いなことに子どもの重症化の報告は非常にまれとも言われています。
ですが、一部では乳幼児には注意が必要ともいわれています。
まとめ
子供への感染は確かに高齢者などに比べて一部、
感染率が低いという結果は確かにあります。
しかし、変異株の感染力が高いことも確かです。
さらに乳幼児には注意が必要という報告も重要です。
子供の感染は、家庭内感染が多いことから家庭内での感染対策も有効です。
これまでの感染対策に加え、もう一段強い対策が必要になるかもしれません。
皆さんもこれまで以上の対応を心がけてください。
ファイザー製のワクチンが変異株にも有効との報告がありました。
積極的に接種を受けることも確かな感染対策となることでしょう。
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