変異を続ける新型コロナウイルスの現状は?
2019年12月に中国武漢市で発見された新型コロナウイルスですが
その後多くの変異を続け、さまざまな変異株が発見されました。
2020年5月「β(ベータ)」※VOC
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2020年9月「α(アルファ)」※VOC
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2020年10月「δ(デルタ)」※VOC
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2020年11月「γ(ガンマ)」※VOC
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2020年12月「λ(ラムダ)」※VOI
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2021年1月「μ(ミュー)」※VOI
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2021年11月「ο(オミクロン)」※VOC
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2021年1月「AZ.5」※VUM
2021年5月「C.1.2」※VUM
2021年9月「B.1.640」※VUM
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※変異の重要性による分類
「VOC」=懸念される変異株
1.COVID-19疫学における伝染性の増加または有害な変化
2.病原性の増加または臨床患の症状の変化
3.公衆衛生および社会的措置または利用可能な診断、ワクチン、治療法の有効性の低下
「VOI」=注意すべき変異株
1.基準株と比較し感染性、病原性等への影響が疑われる変異株。
2.クラスターや地域感染を引き起こし、複数の国で検出される。
「VUM」=監視中の変異株(Variant under Monitoring)
ウイルスの特徴に変化を起こすと疑われる変異を有する変異体で、新しい証拠が出るまでは監視を強化し、評価を続けてゆく必要がある。
監視下の変異株というジャンルで「VBM」というものもあります。
変異株にはこの他にもθ(シータ)株やκ(カッパ)株、ε(イプシロン)株なども発見されましたが、現在の主な変異株はこのように分類・指定されています。
変異株の中には、その感染状況などにより重要性の分類が変わるものもあり、デルタ株は2021年4月にはVOIに位置付けられていましたが
その後、驚異的な感染拡大と重症化率などから約1か月後の2021年5月にはVOCに分類が変更されました。
一時期はデルタ株と共に警戒されVOCに位置付けられていたガンマ株は、感染数の減少から昨年9月に監視下の変異株VBMに位置付けが変更されています。
(参考元:東京都健康安全研究センター)
今最も注目を集めているオミクロン株は、何よりもその感染力が警戒される要因とされています。
また、直近ではデルタ株とオミクロン株の混合変異株「デルタクロン」というものが発見されたという発表も話題となっています。
これに関してはまだ研究の域を超えておらず、英国の研究者から「研究室内で実施されたゲノム解析過程で発生したテクニカルアーチファクト(技術的原因による不自然な結果)ではないか」といった指摘も出ています。
ですが専門家からはデルタクロンのような変異株が出ても何ら不思議はないという意見もあり、現状ではデルタクロンが主な変異株として置き換わる事は考えにくいが今後もオミクロン株の変異や混合変異株については監視、研究が必要です。
現在3回目のワクチン接種に関して各メディアでも取り上げられていますが、接種間隔の前倒しが行われるなど国も迅速な接種に向けて動きをみせています。
なぜ急がれるのか、それはワクチン接種後の中和抗体量が関係しています。
中和抗体はワクチン接種により獲得できるものですが、その獲得抗体量には個人差があり
その保持期間も個体差があります。
早期に2回目接種を完了させた人の中には既に抗体量が減少し、身体はワクチン接種前の状態と変わらないという人もいるという事です。
感染数急増にはブレイクスルー感染も要因としてありますが、そこに抗体量の減少による感染も加わり急増しているという事は十分に考えられます。
昨年12月から医療従事者を皮切りに、1月に高齢者への接種が前倒しの方針が発表され
3月以降の職域接種や一般の接種も前倒しの方針が示されています。
早期のワクチン接種を検討している方は、企業団体や集団で行われる職域接種という案も考えてみてはいかがでしょうか?
企業や団体で職域接種を行う事で、社内全体の感染リスクを減少させる事もできて、自身や周囲の人を感染から守る事に繋がります。
新型コロナウイルスの正確な情報も取り入れつつ、一人ひとりが変わらず感染予防対策を行うことが今後も重要となります。
■ 企業様の希望に沿ったサポートプランを用意しているので、比較的低価格な料金設定。
■ 病院に行かなくても良いため、時短で負担減+二次感染を防止。
■ コロナウイルス流行以前より、インフルエンザワクチンの出張法人ワクチンの実績有。
■ 医療法人社団宗仁会との提携で、複数の医療機関とのネットワークがあるので実施日や接種人数にも柔軟に対応可能です。
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医療法人社団宗仁会監修