日本では感染数の低調傾向が続き、ブレイクスルー感染が新たな課題として注目を集めていますが

11月25日ロイター通信の発表によると、南アフリカで少数ながら新型コロナウイルスの新たな変異株が検出されたといいます。

新たな変異株は「B.1.1.529」と呼ばれ、恐ろしいことに身体の免疫反応を回避したり、感染力を高めたりする可能性がある非常に珍しいものだといいます。

この変異株は医療機関からの初期情報によると

現在、南アフリカの最多人口を有するハウテン州で急速に感染拡大しており、他8州にも既に感染が及んでいる可能性があるとしています。

南アフリカで確認された症例は約100例でボツワナと香港でも確認されており、ハウテン州の新規か感染者の90％がこの変異株への感染の可能性があるとの事です。

(参照元：REUTERS)

世界ではこれまでに12の変異株が検出されており日本でも多く確認されたデルタ株を始め

ミュー株、ラムダ株などの検出報告もされていますが現在は落ち着いています。

日本のワクチン接種率は76.9％(11月24日時点)と日々数字は増えていますが、ブレイクスルー感染や新たな変異株の脅威もあり、今後も予断を許さない状況といえます。

現在日本では、感染数が低調していますが、これは様々なタイミングが重なった一時的なものと思われます。

現時点では行動範囲が広いとされている20代～40代を中心に2回目のワクチン接種から日数が経過していないことで体内の抗体量を多く保有できている時期ゆえに感染を防げていますが、あと数カ月もすれば抗体量は全体的に減少傾向となりブレイクスルー感染などの感染の再拡大が起こり第6波へ繋がることが懸念されています。

これらが心配される要因のひとつとして

ワクチン接種を完了させている人は抗体量が減少しても新たに感染した場合、20代～40代の多くは症状が軽く、重篤化し難いとみられており感染しても無症状で気付かない可能性があります。

感染に気付かず外出をしてしまい人から人へ、感染が広まる事が危惧されています。

そのため早期3回目のワクチン接種、所謂ブースター接種を行うために政府が準備を急いでいる状態です。

それでも3回目接種は特例を除き通常2回目接種から8カ月以上経過した人でないと接種ができません。

早くにワクチン接種が行われた医療従事者は12月に3回目接種開始を予定しており、1月頃から高齢者を対象に接種が始まり、その他の国民が一般的に接種を開始できるのは3月頃とされています。

では私たちは大人しくワクチン接種を待つしかないのかと言えば、そんなことはありません。

今できる感染拡大予防策として重要なことは、自身の抗体獲得の確認と、現在新型コロナウイルスに感染していないかの確認です。

無症状で感染してしまっていないかなどを確認する方法として現在薬局などでもみかける事のある「抗原検査キット」での検査が挙げられます。

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また自身の体内に抗体が保有できているか確認する方法としては「中和抗体検査」が挙げられます。

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感染再拡大を防ぐ為には一人ひとりの感染対策が今後も重要となっていきます。

マスクの着用と、3密の回避と、ワクチンの接種です。

接種の加速化を図っていくためにも、企業が職域接種の運用も検討していかなければなりません。団体ワクチン接種を行うことは後に集団で免疫を獲得するためにも必要な感染防止対策となるでしょう。

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医療法人社団宗仁会　監修