ゴミ屋敷が増えたのはコロナのせい?!



ネグレクトという言葉を知っている人は多いでしょう。これは、親が子どもの養育を放棄することを指しますが、このネグレクトが自分自身に向けられることを「セルフネグレクト」といいます。


セルフネグレクトとは、衛生や健康行動を放任し、自己の心身の安全や健康が脅かされる状態のことです。セルフネグレクトは日本語で自己放任と訳されます。


セルフネグレクトには以下の特徴があります。

·      重度な住環境の不潔さ

·      使えないもの、価値のないものを多く入手する

·      ガラクタを捨てることができない

·      貧弱な栄養状態

·      サービスの拒否

·      不適切な身体衛生

·      服薬管理ができない


セルフネグレクトの原因は生活に根付いていることが多いです。


こういったことは、高齢者に多かったのですが、コロナ禍で人と人との接触が制限され、外出の機会が極端に減ると、中には「身支度してもムダ」「おなかがすいたときに食べればいい」「片付けるのが面倒」と、生活する上で最低限のことしかしなくなったという若者も少なくないようです。


さまざまな年代で広がるセルフネグレクトですが、ゴミ捨てなどを怠ることでゴミ屋敷化してしまうケースが多くあります。家の中がゴミで溢れていることによって気分はさらに落ち込みますし、いろいろなことがどうでもよくなってさらに状況は悪化してしまうでしょう。


セルフネグレクトは誰でも陥る可能性がある症状です。そのため、まだ20~30代の若者も注意する必要があります。セルフネグレクトは自己嫌悪や強い無気力など負の感情が原因です。現代はストレス社会とは言いますが、若者も例外ではありません。ストレスは比べるものではありませんが、コロナ禍になり、将来や収入の不安でストレスが溜まったり、自粛でストレス発散の場面が減ったことなどを考えると、若者のセルフネグレクトが増加しつつあることにも納得がいきます。


対策

一人で生きていくことには限界があるので、電話でもなんでもいいから気の許せる人とのコミュニケーションを取るようにしましょう。また、外出して人との接触の制限がなくなれば前向きになれる人もいると思うので、コロナが終息するために感染症対策とワクチン接種をしっかりと行いましょう。


ワクチンを接種すると「中和抗体」が生成されます。中和抗体とは「体内へのウイルス侵入を防ぐ力」です。その抗体量が高いと感染リスクを回避するだけではなく、感染したとしても重症化を回避することができます。中和抗体を保有することは自分の為だけでなく、他人の為にもなっています。


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