なぜ我々は電車でコロナに感染しなかったのか
日本でもコロナが流行してから既に第8波まで来ていて、一時期は東京での新規感染者が4万人を超えるほど流行していました。
しかし、未だに電車でクラスターが発生したという事例は耳にしません。
通勤や帰宅時の電車は満員の状態になり、3密の状態なのに、なぜ電車で感染者は増えないのでしょうか?
国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長の西村秀一さんは、理由は2つあるといいます。
1つは、クラスターが発生していたとしても公共交通機関は毎日決まった車両に同じ人だけが乗っているわけではなく、仮に車両の中で感染した人がいたとしても、1人1人を探し出して感染経路を追うなどということはできないからです。
もう1つの理由は、日本の通勤電車の乗客はきちんとマスクをしていて、大きな声でしゃべっている人もおらず、中に感染者が紛れ込んでいたとしても飛沫が広がるリスクが極めて低いからです。
何もせずに咳やくしゃみをする人がいればリスクはありますが、喋らず呼吸をしているだけなら、ほんの少ししかウイルスは出していませんし、その人が不織布マスクをしていれば、出る量はその少ない量のさらに100分の1になります。
鉄道会社も、車両に換気装置を備えたり窓を開けたりするなど換気に力を入れています。また、東京の山手線などは1~2分間隔で停車するので、頻繁ひんぱんにドアが開き、つねに換気されているのと同じ状態になっています。
以上のことから「電車でクラスターが発生した」という事例を耳にしないのだと予想しました。
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