紙幣や携帯電話などの表面に新型コロナウイルスが生存する日数は?
新型コロナウイルスはすぐには死滅せず、様々な物の表面に生存しています。 気温が高くなるとウイルスの生存率は下がり、残存期間が短くなるということがオーストラリアの研究機構の発表によって分かっています。 |
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が流行してから、飲食店やショッピングモール、オフィスや学校など、ありとあらゆるところに消毒液が設置されています。
皆さんも手洗いやうがいの他、ご自宅でも消毒を実施されていると思いますが、外出時に触れたスマホ、買い物で使用した紙幣など、身の回りの物に付着したウイルスが、果たしてどれくらいの期間生存しているのか気になったことはありませんか?
ウイルスの生存期間は、付着する素材によって違うのか、また室温などの環境によって違うのか、この記事で紹介していきたいと思います。
目次[非表示]
- 1.新型コロナウイルス最近の動向
- 2.新型コロナウイルスの生存期間
- 2.1.オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の発表
- 2.2.WHOの見解
- 3.まとめ
新型コロナウイルス最近の動向
新型コロナウイルス第8波のピークが落ち着いたと思ったも束の間、全国の新規感染者数がまたじわじわと増えてきています。
第8波では、様々な対策を行ってきたにも関わらず、死亡者数が過去最多となってしまいました。
データ集計期間:2020年5月9日~2023年2月12日
⇒データ期間内で一番死者数が多かったのは、2023年1月14日の503人(第8波)
第8波の死者数が第7波より多い要因については、「感染者のうち80代以上の占める割合が昨夏と比べて大きい」からと分析されています。
厚生労働省によると、新規感染者に占める80代以上の割合は、昨年2022年8月1日時点(第7波)では4.2%に対し、今年2023年1月15日時点(第8波)では6.4%に上がっています。
新型コロナウイルスの生存期間
さて、新型コロナウイルスには、手洗い・うがい・消毒などが有効と言われていますが、果たして私たちの身の回りの物に、どれくらいの期間生存しているものなのでしょうか。
オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の発表
オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、一般的な物の表面に付いた新型コロナウイルスが、湿度50%の暗い環境下でどれくらいの期間生存するものなのか調べました。
携帯電話の液晶画面や現金自動出入機(ATM)など、身近なものに使われる素材を選んで研究を行いました。
その結果が以下の通りです。
<気温20度>
木綿以外の表面には、いずれも28日後でもウイルスは残っており、特に携帯電話のスクリーンなどつるつるした表面で「極めて長生き」なことが分かりました。
木綿では14日目までになくなりました。
⇒インフルエンザウイルスの場合は、同じ環境下で17日間生存するということが分かっています。
<気温30度>
紙幣では21日間残存するウイルスがわずかにありましたが、ガラスやスチールは7日間に短縮され、木綿やビニールは3日間でした。
<気温40度>
木綿の場合は16時間未満、ガラス、スチール、紙幣はわずか24時間で激減しました。
ビニールでは48時間となりました。
実験結果から、気温が高くなるとウイルスの生存率は下がり、残存期間は短くなるということが分かりました。
研究では一方で、主な感染経路は、せきや会話などで飛び散る唾液や、空気中のウイルスを含む微粒子(エアロゾル)を吸い込むことだと触れています。
参考:朝日新聞DIGITAL
WHOの見解
世界保健機関(WHO)は「新型コロナウイルスはプラスチックやステンレスの表面では最大72時間、銅では4時間未満、ボール紙では24時間未満存在する」との見解を発表しておりましたが、オーストラリアの研究はその結果を大幅に覆すこととなりました。
参考:国立国際医療研究センター 国際感染症センター「新型コロナウイルス感染症に対する感染管理」
まとめ
新型コロナウイルスはすぐに死滅するわけではなく、様々な物の表面で何日間か生存していることが分かりました。
感染予防にはやはり、まめな手洗いやうがい、消毒が大切です。
感染が落ち着いている時こそ、予防をしっかりとして、コロナウイルス対策をしていきましょう。
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