新型コロナワクチン接種前後のアルコール影響度
過度の飲酒は免疫機能を低下させる恐れがある上に、副反応の症状がさらに強くなる可能性があります。ワクチン接種の前後は飲酒を控えた方が賢明です。 |
新型コロナワクチン接種を受けた方は、お酒でも飲んでお祝いしたい気分になるかもしれません。
乾杯の1~2杯程度なら、お酒を飲んでも問題ないのでしょうか?
厚生労働省が公開している「新型コロナワクチンQ&A」によると、過度の飲酒は免疫機能を低下させる可能性がある上に、副反応の症状がさらに強くなる可能性もあるそうです。
また、接種当日の体調を整えるためにも、接種前日の深酒も避けた方がよいとのことです。
参考:厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A
また、「公益社団法人 アルコール健康医学協会」に掲載されている記事に以下のような記載ございます。
“度数の高いお酒は刺激が強いため、ストレートで飲んでいると喉の粘膜を傷つける恐れがあるのです。粘膜に傷がつくと、そこから病原体が体内に侵入し、第一段階の自然バリアの働きが十分に機能しなくなってしまいます。
~中略~
このようにアルコールは、免疫機能のすべての段階において働きを阻害してしまう可能性があるため、注意が必要です。”
引用:公益社団法人 アルコール健康医学協会
公益社団法人 アルコール健康医学協会 公式ホームページ
以上のことから、度数の高いお酒を飲んだり、過度にお酒を飲んだりすることによって、新型コロナウイルス感染症だけでなく、その他の感染症にもかかりやすい可能性があることを示しています。
では「適度な飲酒」「過度な飲酒」とはどれくらいの量なのでしょうか。
厚生労働省が示す飲酒のガイドラインによると「節度ある適度な飲酒量」とは、1日平均純アルコールで約20g程度とされています。
純アルコール約20gを主な酒類に換算すると以下の通りです。
- ビール 中瓶1本 500ml
- 清酒 1合 180ml
- ウイスキー・ブランデー ダブル 60ml
- 焼酎(35度) 70ml
- ワイン 200ml
いかがでしょうか。
意外と少ないと思われる方も多いと思います。
上記が「節度ある適度な飲酒量」ですので、その倍量を飲んだら「過度な飲酒」と言えるのではないでしょうか。
食事会などでは平均2~3杯、多いと7~8杯飲まれる方もいらっしゃると思いますが、それは「過度な飲酒」に含まれると考えます。
過度な飲酒をすると副反応が強く出る可能性もあることから、新型コロナワクチン接種後と、念の為接種の前後数日は飲酒を避けた方が良いでしょう。
残念ですが、飲み会もお断りすることをおすすめいたします。
まとめ
新型コロナウイルスの流行はまだ続いており、終わりが見えていないのが現状です。
そんな中、新型コロナワクチン接種を受け、安堵感や喜び、頑張った自分へのご褒美としてお酒を飲みたい気分になるかもしれません。
「酒は百薬の長」という言葉もありますが、今回に限ってはマイナス面に働きそうなので、飲酒以外の方法を考えた方がよさそうです。
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