新型コロナの後遺症「ブレインフォグ」
いま、新型コロナウイルス感染症になった後、後遺症に苦しんでいる人が増えています。
後遺症の中で、「ブレインフォグ」と呼ばれる症状があります。
コロナ以前からあった言葉ですが、コロナの後遺症の1つに当てはまると、最近注目されています。
・原因
コロナに感染すると、ウイルスと戦うためのタンパク質ができて、それが脳に入ると炎症を起こします。
これによって脳の神経細胞がうまく働かなくなると考えられています。ウイルスそのものが脳に入るわけではなく、入ったタンパク質が炎症のスイッチを押すのではないかと推測されています。
また、ホルモンや薬の服用、病気、不安やストレスなどといったいろいろな原因が考えられます。
しかし、まだ詳しいことは分かっていません。
・症状
ブレインフォグは名前の通り、脳に霧がかかったような症状を総称しています。
最もよくある症状は、頭が冴えない、焦点を合わせたり集中したりすることができない、物事を覚えたり思い出すことができない、考えるのが遅い、言葉を見つけるのに苦労するなどといったものがあります。
・期間
後遺症の期間は人によっても違い、落ち着くのに必要な期間は残念ながら断定できません。
1年くらい後遺症が残っている人も確認されています。
・治療法
後遺症は時間経過によって徐々に改善されると言われています。
ブレインフォグを含む後遺症に対する治療法はまだ確立されていません。
しかし、ワクチン接種で後遺症の頻度が半減するというデータはあります。
・まとめ
ブレインフォグによって学校や職場に安定していくことが出来なくなってしまっている人がいます。
コロナは感染しても治ってしまえばこっちのものだと筆者は考えていたのですが後遺症があることを知り、そんなに重いものだということにも衝撃を受けました。
治療法も見つかっておらず、予防するには新型コロナウイルスに感染しないという手段しかないということで、感染症対策にはこれからも気を抜かず、しっかりと行うことが大切です。