修学旅行の新たな“カタチ”
日本における修学旅行の始まりは明治時代と言われ、長きに亘って学校の重要行事として位置づけられていました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、その重要行事が中止や行先の変更を余儀なくされ、今までと同じような内容で実施することができなくなりました。一方で形を変えて実施した事例から、新たな変化の兆しも見えています。今年度の修学旅行の実施実態を踏まえながら考察していきます。
新型コロナによる修学旅行の目的地変更
2020年度の修学旅行では、多くの学校が影響を受けたことは間違いありません。
そんな中で、修学旅行を実施した学校の動きとして、近隣県への目的地変更が見られます。これまでは「西日本(京都・奈良・大阪)」「首都圏(東京・千葉)」「沖縄」という目的地が主流であったところ、同じ地域内へバスを利用して旅行するパターンが増えています。これは緊急事態宣言が発令された地域への旅行を避けたためでもあり、公共交通機関の利用が危機管理的及び物理的に困難になった結果であったとも言えます。
今年度の修学旅行で生まれた新たな“カタチ”
以上のように、修学旅行を実施したとしても、目的地を域内に変更した学校が少なくなかったのですが、どのような内容だったのか、具体的な事例を3点見ていきます。
最初は、近隣県の文化資源を活かした修学旅行の事例です。
秋田県では、約75万人来場する一大イベント「大曲の花火大会」が中止になり、花火業者のみならず、地域にとっても経済損失は計り知れません。修学旅行の中止や方面変更を余儀なくされている生徒達に花火を見せて少しでも元気を与えることはできないかと考え、希望する学校ごとに「メッセージ花火」や「プライベート花火」の打ち上げをしました。
大曲の花火の伝統文化継承とブランド保護を図るとともに、県内や近隣県からの観光関連業者の受注機会確保による地域経済の下支えを試みました。
また毎年沖縄に修学旅行を実施している青森県の中学校では、花火打ち上げに加え、花火制作段階において花火師から花火の作り方を学ぶなど、アクティブラーニング要素も取り入れ、普段できない新たな取り組みとなりました。
2点目は、修学旅行をバーチャルで実現した事例です。
静岡県の中学校では、毎年京都・奈良方面への修学旅行を実施していましたが、旅行先や体験プログラムを再検討するのではなく、今年度は同じ内容を学校に居ながらバーチャルで実施することになりました。バーチャルとは言え、VR技術による360度の没入感あふれる映像体験に、オンラインを使った受入地域との交流や日本文化の香りに触れる伝統文化体験、仲間や家族へのお土産選びなど、バーチャルとリアルを組み合わせることで、単なる映像視聴体験ではなく、修学旅行の世界観を感じることができたという感想でした。教育の現場においても、デジタル化、オンライン化が加速しており、新しい修学旅行のスタイルとして取り入れられると共に、「いつかは現地に行ってみたい」という子どもたちの気持ちが高まり、感染収束後のリアル旅行への意識醸成につなげることができたようです。
最後は、敢えて遠出せず、修学旅行を地元の魅力を再発見する機会に結び付けた事例です。
岐阜県の中学校では、宿泊を伴う修学旅行を見送り、日帰り旅行で代替策を検討していました。
地元ならではの企画ということで、岐阜県としても力を入れている航空産業とふるさと教育の組み合わせで、チャーターフライトが実現しました。自らの住む地域を空から眺め、地域に根付く航空産業がどのようなものかを実際に働く人々や体験から感じ取ることができ、生徒からも改めて地元への愛着を持つ機会になったという声が聞かれました。併せて、夕食時には地域の有名ホテルにてテーブルマナーを学ぶプランも組み込まれ、普段体験することができない少し背伸びした世界を垣間見ることもできました。地域産業を支えていくためには、その産業に従事する人々が不可欠ですが、中学生という多感な時期の体験が担い手醸成に繋がるかもしれません。
これからの修学旅行に寄せる期待
新型コロナによって、修学旅行を取り巻く環境にも変化が起きてきたわけですが、必ずしもネガティブなことばかりではなく、別の見方をし、新たな価値の創出につなげることができると考えられます。
生徒たちや先生にとって共有する時間・空間の大事さを再認識
遠方に旅行することが当たり前であった形態から、近隣県や県内への旅行に変更になった学校が多かったのですが、生徒たちの感想として多かったのは、行き先がどこであろうと、クラスや班の仲間と共に楽しむ時間が何より楽しかったということです。「一緒に過ごす」という日常が非日常になったコロナ禍で、先生も生徒たちと同じ時間や空間を共有できる修学旅行は、改めてコミュニケーションの場として貴重な機会と認識されたようです。
新型コロナによって、今年度の修学旅行の形は変わりましたが、「非日常で共に学び・過ごすことの喜び」という、生徒たちにもたらす本質的な価値は変わらなかったのではないかと思います。学校行事の中でも大きな意義を持つ修学旅行を、改めて有益な機会として、学校、自治体、事業者たちが捉えていくときではないでしょうか。
このように新型コロナウィルスは様々な方向から私たちを追い詰めています。
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